上司とうまくいかないのは決してあなたのせいではない~神経をすり減らして疲弊しないための対処法~

上司とうまくいかないのは決してあなたのせいではない~神経をすり減らして疲弊しないための対処法~

「だからお前はダメなんだよ」などと、一方的に否定されたり、意味も分からず、理不尽な怒りをぶつけられるなんていうことはありませんか?
突然キレられて、呆気にとられて何も言えず、後で落ち着いてから、悲しさや口惜しさが沸いてくる…という経験をしたことがある方も多いと思います。それが上司なら、何も言えずにただ耐えるしかないこともありますよね。

先日もこんな相談がありました。

あるプロジェクトを任され、内容の進捗は適宜行っていたのに、その時には何も言わず、最終段階になってから「許可しない」と言われて、面を食らったというのです。
事前報告の際に、何も言わなかったことに対しては「察しろ」というのが、その上司の言い分で、「どこに問題があるのか教えてほしい」と意見を求めたところ「そのくらいのこと、自分で考えろ」と言われる始末、ほぼ形になっていたプロジェクトがストップしてしまった。というものでした。
このような、理不尽なことはよく起こり、例えば、提出書類を「これじゃだめだ」と突き返され、何度直してもダメ、どこがダメなのか聞いても「そんなこともわからないのか」と追いつめられてしまうケースも多く見受けられます。

相手を傷つけることによって、自分の立ち位置を優位にし、自分のプライドや立場を死守する攻撃的な人と、控えめで、人との和を重んじる穏やかな人とは、残念ながら、カチリと合う歯車のような関係性を持っています。ですから、自分を抑えてでも、周りに合わせようという謙虚な人は巻き込まれやすく、攻撃対象になりやすいと言えます。

特に、相手を怒らせてしまった自分が悪いと感じる「自責」(自分に責任があると感じやすいタイプ)傾向がある方は、相手の思うままになってしまい、悪循環を繰り返すことになりかねません。自分にも非があると思うゆえに、反論もできないまま苦しみ続けることのないようにして欲しいと思います。

理不尽上司の特徴とは

「自分の都合」で他人を評価し、「他責」(うまくいかないのは他人のせいと考えるタイプ)傾向があります。このような人は、自分を正当化することが何よりも大切なので、正論は通じません。
また、譲歩したり、謝っても、当然だという具合に、図に乗られてしまうのが落ちです。では、どうしたらよいのでしょう。

物理的な距離を置く

神経をすり減らしながら関わらざるを得ない攻撃的な上司には、物理的な距離を置くことが大切です。しかし、同じ職場にいれば関わらないわけにはいきません。その場合は、できる限り接触の時間を短くすることが大切です。
まず、報告や連絡は、「シンプルに」を心掛けましょう。短く端的に用件だけを伝えることが大切です。良かれと思い余計なことを言って、言葉尻をとらえられることのないように注意しましょう。

まずは受け止める

また、見解の相違があった場合などは、正論で説明しても「言ってる意味が分からない」などと言われる可能性があります。論破しようとせずに、落としどころを模索しましょう。「○○課長のお考えはこうですね」と確認の意味も込めて受け止め、その上で「△△という方向で再検討したいのですがいかがでしょうか」という提案を出します。
「受け止め」があるかないかは、気持ちの上で大きな差を生みますので、「提案」のみでなく、「受け止め+提案」とセットにすることが大切です。

具体的なサポート依頼を

理不尽な指示を出されたときは、「そうはいってもですね」などと反論せず、「この部分をもう少し説明していただけませんか」「この資料をいただければ検討できます」などと、明確な説明を求めたり、具体的なサポートを得られるように働きかけることも大切です。

決まったことを言葉とメールで確認

Yes・Noどちらとも取れる返事をして「○○といったはず」と後から責任転嫁して、振り回されることが多い場合は、
「了解されたと思ったのですが…」と言っても「そんなことは言っていない」と言われてしまいます。
結論を、きちんと言葉に出して、「自分はこう認識した」と伝えることが大切です。更にそれを裏付けるため、話し合ったり、決まった内容をメールで確認することも証拠を残すための予防策となります。

残念ながら、相手の性格傾向を変えることはできません。ですから、対処方法を模索していくことが、身を処すためには必要です。
自分に全面的に非があるような思いがして追いつめられる前に、身近な人に相談することも大切です。身動きが取れなくなるほどの状況になる前に、我慢せず早めの対策が必要です。

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